虫歯治療
治療の流れと費用について
できる限り削らず治す。できる限り痛くない治療をする。当院の「痛みを抑えた、長期予後を重視した虫歯治療」についてご案内します。
早期発見・
早期治療が大切!
こんな症状ありませんか?
1. 歯がしみる
冷たいものや熱いものが歯にしみる。
甘いものや酸っぱいものが歯にしみる。
2. 歯が痛む
何もしないときにもズキズキと痛む。
食事中や噛むときに痛みを感じる。
3. 歯の表面の色がおかしい
歯の表面や歯の間に黒・茶色・灰色の斑点がある。白濁しているところがある。
その部分を触ると違和感がある。
4. 歯に穴が開いている
歯の表面に小さな穴や凹みが見える。
舌で触るとザラザラした感触がある。
虫歯が自然に治ることはありません。
虫歯は時間が経つほど進行し、進行するほど削る量も増えます。削る量が増えると治療に要する費用・期間は増し、治療後の虫歯再発率も高くなってしまいます。
虫歯は早期発見・早期治療が大切です。上記の症状が見られる方は早めに受診してください。
虫歯治療の流れ
軽度~中程度の虫歯治療の流れはおおよそ以下のようになります。実際のプロセスは、患者さん個々の症状や選択する治療方法によって変わることがあります。
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1. 診察
医師がお口の中を拝見して虫歯の進行度合いを確認します。また痛みの有無や程度について伺います。
2. 検査
レントゲン検査、口腔内写真撮影、歯周病検査(歯周ポケットの深さを測る検査)等をおこないます。
初見で歯髄炎・根尖性歯周炎が疑われる場合はCT検査をおこなうこともあります。 -
1. 診断結果のご説明
レントゲン画像や口腔内写真画像をご覧いただきながら、虫歯の進行状況をご説明します。
2. 治療計画のご説明
続けて治療方針と治療全体の流れについて詳しく説明します。温存するか処置するか、治療方針に選択肢がある場合は希望をお伺いしながら決めていきます。
う蝕除去後の補綴物(被せ物・詰め物)の材質についてもいくつかプランをご提示します。材質の違いや金額の違いもご案内しますので、スタッフに希望をお伝えください。
わからないことがあればなんでも質問してください。 -
1. う蝕除去
う蝕(虫歯)を除去します。
(急を要しない場合や、治療方法について一度検討されたい場合は別日に処置をおこなうこともあります。)2. 仮の被せ物・詰め物設置
仮の被せ物や詰め物で処置したところを埋めて、本日の診療は終了です。お疲れ様でした。
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1. 補綴処置(削った歯の修復)
う蝕(虫歯)の除去処置から約1週間後に再来院いただきます。ご用意しておいた補綴物(被せ物・詰め物)で削った部分を埋めて修復します。
虫歯治療終了
補綴処置が終わったら虫歯治療は終了です。今後は虫歯にならないようにしっかり予防していきましょう。
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できるかぎり、検診・予防を受けましょう
歯は治療すればするほど(削れば削るほど)脆くなり、歳を取ったきに歯を失うリスクが高くなります。だから治療しなくていいように、虫歯を予防することが大切です。治療後は二度と虫歯にならないように、しっかり検診・予防診療に通いましょう。
虫歯の進行と治療法
虫歯の「う蝕除去処置(削る工程)」と「補綴処置(修復工程)」は虫歯の進行によって大きく異なります。ここでは虫歯の進行別に処置方法を解説します。
C0:初期虫歯の治療
C0とは「ごく初期の虫歯」です。歯の表面のエナメル質が溶け始め、白く濁っている状態です。まだ穴はあいていません。
この場合はフッ素塗布と適切なブラッシングで削らず治すことを試みます。
C1:エナメル質の虫歯の治療
C1は「エナメル質の虫歯」です。歯の表面に黒い小さな穴が開いていますが、う蝕がエナメル質にとどまっている状態です。
この場合はう蝕部を削り、レジン(歯科用プラスチック)を詰めて削った部分を修復します。
C2:象牙質の虫歯の治療
C2は「象牙質の虫歯」です。穴は結構大きくなり、う蝕が象牙質に達している状態です。
この場合はう蝕部を削り、インレーという詰め物で修復します。
C3:神経に達した虫歯の治療
C3は「神経に達した虫歯」です。熱いものがしみ、何もしなくてもズキズキ痛みます。
この場合、まずはう蝕部を削ります。そして神経の炎症が軽度で壊死していない場合は温存治療を試みます。神経が壊死している場合は抜髄・洗浄・消毒をおこない(感染根管治療)、被せ物で密閉します。
C4:歯根に達した虫歯の治療
C4は「歯根に達した虫歯」です。歯の大部分がなくなり、ほぼ根っこしか残っていない状態です。
多くの場合は抜歯が必要です。抜歯後、入れ歯・ブリッジ・インプラント等で見た目と機能を復元します。
当院の虫歯診療の特長
なるべく痛くない治療
できる限り麻酔を使って治療します。その麻酔注射の痛みもできる限りおさえられるよう、麻酔注射の前には表皮麻酔を使用します。できる限り痛みを抑えながら、それでも痛みが出そうなときはこまめなお声掛けを心がけ、安心できるように努めます。
なるべく削らない治療
一度削った歯は元には戻りません。そして歯は、削る量が多ければ多いほど強度は失われ、歯の寿命は短くなります。だから当院はできる限り削らずに治療します。本当に悪い箇所だけを削り、できる限り歯を温存します。
虫歯治療の費用
初診料
3,000~4,000円程度です。
C0(初期虫歯),C1(エナメル質虫歯)の治療費
総額で3,000円~4,000円程度です。
ただしC0初期虫歯を定期的に経過観察していく場合、1回約3,000円程度の費用がかかります。
C2(象牙質虫歯)の治療費
保険治療で総額3,000円~10,000円程度です。
ただし保険が効かないセラミック素材等で補綴する場合は別途費用(44,000円~)が発生します。
C3(神経に達した虫歯)の治療費
保険治療で総額10,000円~20,000円程度です。
歯の根っこ治療が加わるため、少々費用が高くなります。また、保険が効かない被せ物を使用する場合は別途費用(44,000円~132,000円)がかかります。
C4(歯根に達した虫歯)の治療費
保険適用の抜歯処置として7,000円程度の費用がかかります。その後は歯の復元治療費が別途かかりますが、治療方法によって金額は大きく異なります。詳細は「抜けた歯の修復」ページでご確認ください。
治療費は重症化するほど上がります
虫歯は重症化するほど治療が複雑になり、通院回数も増え、費用負担が増えます。
虫歯が神経に達したり、抜歯になったりしてしまうと、長期予後や審美性に優れた治療を選択しようとしたときに数十万円の費用が必要になってしまいます。
「めんどくさいから今はいいや」と放置すると後で後悔します。気になる症状がある方は早めに受診するようにしてください。