歯石・歯垢除去で歯周病を予防
歯の検診・予防診療
検診・予防診療とは?
検診・予防診療とは、歯と歯茎の健康状態をチェックして虫歯・歯周病のリスクを調べ、歯石・歯垢除去などの予防処置を施す診療サービスです(虫歯の有無を検査するだけの診療ではありません!)。歯や歯茎に異常がない方でもいつでも受けられます。
こんな方におすすめ!
・虫歯がないかチェックしてほしい
・歯周病がないかチェックしてほしい
・虫歯が再発してないか診てほしい
・歯垢・歯石を取ってほしい
・歯磨きがしっかりできているか確認したい
・正しいケアの方法を教えてほしい
・何度も虫歯になってしまう
検診・予防診療
3つのメリット
当院ではすべての患者さまに治療後の定期検診の受診をお勧めしています。その理由は、定期検診を受け続けたほうが、
①将来、より多くの歯を残せて
②生涯かかる歯科治療費が減って
③様々な病気リスクを低減できる
からです。
■80代でわずか6本しか残らない⁉
このグラフ↑は、「定期検診を受けていた人」と「そうでない方」の残存歯数を年齢別にまとめたグラフです。結果は見てのとおり。定期検診を受けないと、80代でわずか6.8本しか歯が残っていないことがわかるはずです。そして、歯を失う理由が何かというと…↓
■歯の喪失原因1位は「歯周病」
1位は虫歯ではなく、歯周病です。
歯周病は歯磨きだけで予防することはほぼ不可能です。なぜなら歯周病の根本原因は、歯周ポケットに蓄積する歯石・歯垢であり、これらは通常の歯磨きでは除去しきれないからです。
高齢になって歯を一本でも多く残すためにも、定期的に歯石・歯垢を除去するようにしましょう。
■検診・予防は安上がり
データによると、「検診を受けている人」と「そうでない人」の歯科医療費は50歳前後で逆転します。検診・予防を定期的に受けたほうが、実は生涯かかる歯科治療費が安くむのです。
■歯周病は全身疾患のきっかけになる
歯周病菌は腫れた歯肉から容易に血管内に侵入します。そして体中をめぐり、いたるところでエンドトキシンという毒素を撒き散らかします。この毒素は、脳梗塞や心筋梗塞、糖尿病など、危険な全身疾患を引き起こすトリガーになったり、あるいは悪化させる原因になったりしています。(参照:日本歯周病学会)
■歯周病予防=全身疾患予防
定期検診・予防診療にかよって歯周病を予防することは、全身疾患の予防にもつながります。いつまで健康で生きられるようにするためにも、検診・予防にしっかり通うようにしましょう。
歯の検診・予防診療
の流れ
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1. 歯周ポケット検査
特殊な器具を使い、歯周ポケット(歯と歯茎のすきま)の深さと出血の有無を確認します。
歯周病(歯茎や歯槽骨の炎症)が認められる場合ば、レントゲン検査などを追加でおこなう場合があります。2. 検査結果のご説明
歯周病が認められる場合などは、必要に応じて検査結果をご説明します。
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1. 歯の表面の歯石・歯垢を除去
歯石と歯垢は細菌の温床です。歯周病治療の基本は、細菌の温床となる歯石と歯垢を除去し、細菌の繁殖→炎症と歯槽骨の溶解を防ぐことにあります。
そこで特殊な器具を使い、歯の表面にこびりついた歯石・歯垢をそぎ落としていきます。2. 歯周ポケット内の歯石・歯垢を除去
次は歯周ポケットの内側に付着した歯石・歯垢も除去していきます。
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1. 歯間清掃
フロスや歯間ブラシを使って、歯と歯の間の歯石・歯垢を除去します。
2. 歯面清掃(研磨)
回転式のブラシやラバーを使って歯を研磨。スケーラーでは取り切れなかった歯垢を除去していきます。ステインやヤニ汚れも一緒にキレイに除去します。
歯の表面を研磨することで歯の表面のわずかな段差やざらつきをなくし、歯垢・歯石の付着を予防します。 -
1. ホームケア指導
普段のケアの方法をアドバイスします。歯ブラシ/歯間ブラシの正しい使い方や、磨き残しが多い場所へのアプローチ方法を丁寧にわかりやすく説明します。
また、患者さまの歯並びやご年齢に適した歯ブラシ・歯間ブラシをご案内します。
検診・予防診療の費用
費用は1回2,000円~5,000円程度です。