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親知らず抜歯後の血餅が取れたら?正しい対処方法

歯科全般公開日:2025/2/18

このページの監修者
私が監修しました
加藤歯科クリニック
院長加藤 文則

血餅の役割と重要性

血餅とは?かさぶたのような重要な存在

親知らずを抜歯した後に見られる「血餅(けっぺい)」とは、傷口に形成される血のかたまりのことです。この血餅はかさぶたと似た役割を果たしており、抜歯後の傷を保護するために重要な存在です。血餅は出血を止めると同時に、外部からの細菌が侵入するのを防ぎ、傷口の治癒を促す働きをします。

血餅の役割

血餅は傷口を塞ぎ、内部の骨や神経を守ります。また、傷の表面では上皮化という過程が進行し、血餅が治癒の足場となります。さらに血餅は、やがて細胞や血管の再生を手助けし、肉芽組織の形成を促します。この一連の流れにより、最終的には傷が完全にふさがり新しい骨が再生されるのです。

血餅が取れることで起こるリスク

血餅が取れてしまうと、治癒プロセスが妨げられる可能性があります。また、血餅が傷口を保護していない場合、傷が細菌感染しやすくなったり、骨が露出してしまうことで痛みを伴うトラブルが発生するリスクがあります。特に抜歯直後の数日は血餅形成が不安定な状態のため、うがいや触る行為は血餅が取れてしまう原因となるので注意が必要です。

ドライソケットのリスクとその症状

血餅が不完全だったり、取れたりてしまうと「ドライソケット」と呼ばれる状態になることがあります。ドライソケットとは、傷口の骨が露出してしまうことで強い痛みを引き起こす症状です。特に親知らずの抜歯後に起こりやすく、治癒に時間がかかる場合があります。この状態では対処しないと数週間以上痛みが続いたり、食事や会話が困難になることがあります。ドライソケットの症状が見られる場合は、すぐに歯医者に相談しましょう。

血餅が取れたときの正しい対処法

取れたと気づいたら一番にすべきこと

親知らずを抜歯した後に血餅が取れたと気づいた場合、まずは落ち着いて対処することが重要です。抜歯後の血餅は、傷口を覆い感染を防ぐ「かさぶた」のような役割を果たします。そのため、無闇に触ったり、取り除こうとしたりするのは避けてください。もし出血がある場合は、清潔なガーゼを患部に当てて20分程度優しく噛むことで止血を試みましょう。その後も強いうがいや口をゆすぐ動作は控え、血餅が再度取れないよう注意してください。

歯科受診が必要な場合とその基準

 血餅が取れてしまった場合、抜歯当日や数日後でも痛みや出血が続く場合は早急に歯科を受診することをお勧めします。特に、激しい痛みが持続したり、患部から異臭を感じたりする場合、ドライソケットなどの合併症が疑われる可能性があります。抜歯後ある程度の時間が経過しており、痛みや出血がない場合は歯科受診が必ずしも必要ではありませんが、不安を感じる場合は念のため相談すると安心です。

血餅が取れたかどうかの見極め方

まず、血餅の見た目や変化に注目することが大切です。抜歯直後の血餅は赤黒い色をしており、徐々に3~5日ほどで白っぽくなります。この変化は自然なものであり、特に問題はありません。ただし、抜歯した部分を強く触ったり、頻繁に口をゆすぐ習慣があると、血餅が部分的に取れてしまう可能性があります。その結果、傷口がむき出しになり、痛みや出血が再発することがあります。血餅が取れた場合は、患部が白っぽく乾燥したように見えたり、場合によっては骨がむき出しになっていることがあります。

また、痛みの有無も重要な判断基準です。血餅が取れた際には、傷口が露出することで鈍い痛みや刺すような痛みが現れることがあります。特にドライソケットに移行した場合、痛みは強く、回復までに長期間を要することもあります。一方で、血餅が取れても痛みがない場合や、数日後で痛みが軽減している場合は、問題なく回復が進んでいるケースもあります。

血餅が取れたかどうかは、見た目や痛みだけでは判断が難しいこともあります。診断には専門的な知識が必要なため、抜歯後に不安がある場合、特に痛みや出血が続く場合は、自己判断を避けて速やかに歯科医に相談することをおすすめします。抜歯後の違和感や異常に気付いたら早めに対処することが、合併症を予防する鍵となります。

血餅を守るための事前対策と注意点

抜歯後に避けるべき行動と習慣

まず、頻繁にうがいをすることや強く口をゆすぐことは控えてください。これらの行動は、血餅が取れる原因となり、傷口の治癒を妨げる可能性があります。また、舌や指で患部を触る行為も避けましょう。傷口を直接触ることで血餅が剥がれるだけでなく、細菌感染のリスクも高まります。さらに、喫煙は血行を悪くし、血餅ができにくくなるため、少なくとも抜歯後数日は控えるべきです。

適切な口腔ケアとメンテナンス方法

抜歯後、口腔ケアには慎重な注意が求められます。歯ブラシで患部を直接触れないようにし、周囲の歯を優しくブラッシングするよう心がけましょう。その際、抜歯部位に近い場所では歯磨き粉を使わず、清潔な水でブラッシングするのが安全です。

食事や飲み物で気をつけるポイント

 抜歯後の食事や飲み物にも細心の注意が必要です。まず、食事は柔らかいものを選びましょう。卵がゆやスープ、豆腐などは、親知らずを抜歯した後でも食べやすい食品です。一方、硬いものや粘着性のある食品は避けてください。ポテトチップスやせんべいなどの固い食材は、血餅を物理的に壊すリスクがあります。また、熱い飲み物も傷口を刺激し出血を誘発する可能性があるため、冷たいまたは常温の飲み物を選ぶようにしましょう。

回復までのスケジュールと観察ポイント

抜歯後1週間の回復プロセス

抜歯当日には、血餅(けっぺい)と呼ばれる血のかたまりが形成されます。血餅は、抜歯した部分を覆い、感染予防や出血の止血、さらには傷の自然治癒をサポートする役割を果たします。この血餅を触る、あるいは無理に取る行為は避けるべきです。特に激しいうがいや指で触ることは、血餅が取れる原因となり、傷が正常に治癒せず、ドライソケットという強い痛みを伴う状態を引き起こすリスクがあります。

 3~4日が経過すると、血餅の表面が白っぽく変化し始めます。これは自然な治癒プロセスの一環で、新しい組織が形成されている兆候です。この時期に特に注意したいのが、食べ物や飲み物です。軟らかい食事を心がけ、硬くて歯茎に刺激を与える食品は避けましょう。

1週間が経過すると、肉芽組織と呼ばれる新しい組織が患部を覆い始め、腫れや痛みも徐々に和らいできます。ただし、この時点で血餅が取れた場合でも、痛みが無ければ心配する必要はない場合もあります。ですが、もし痛みや出血がある場合には、早めに歯科を受診することをおすすめします。

抜歯後は無理をせず、適切なケアを続けてください。また、血餅取れた場合でかつ痛みや出血が続く場合はすぐにクリニックにご相談ください。

このページの監修者
私が監修しました
加藤歯科クリニック
院長加藤 文則

加藤歯科クリニック
について

加藤歯科クリニックは中村橋の一般歯科・小児歯科です。お口まわりのどんな症状・悩みも診療します。「急な痛み」や「被せ物の脱離」など、今すぐ処置が必要な患者様を予約なしで受け入れています。お困りの方はお電話ください。

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