年齢別の仕上げ磨きのコツ
【0歳~3歳まで】
習慣づけの“はじめの一歩”

0歳から3歳は、仕上げ磨きを習慣化するための基礎をつくる大切な時期です。乳歯の表面はとても薄く、虫歯になりやすいので、丁寧なケアが欠かせません。
まずは「仕上げ磨きに慣れてもらうこと」が大切です。最初は嫌がる子も多いので、楽しい雰囲気づくりを心がけましょう。歌を歌いながら磨いたり、キャラクター付きの歯ブラシを使ったりすると、子どもの抵抗が和らぎます。また、無理に完璧を求めず、毎日続けることを第一の目標にしましょう。
この時期は仕上げ磨き用の小さなヘッドブラシや柔らかい毛先の歯ブラシを選び、小刻みに動かしながら優しく磨いてあげてください。歯ブラシが苦手な場合は、ガーゼや歯磨きシートを使うのもおすすめです。
【3歳~6歳】
自分磨き+仕上げ磨きのWアプローチ

3歳から6歳は乳歯が生え揃い、虫歯のリスクが高まる時期です。とくに奥歯や犬歯の周りは磨き残しが出やすいので、仕上げ磨きではしっかりカバーしましょう。また、この時期は子どもが「自分で歯を磨く練習」を始める時期でもあります。まずは子どもに磨かせてから、大人が仕上げ磨きでチェックする習慣をつけましょう。
子どもが嫌がるときは、親子で磨き合いをする“対決ごっこ”や、タイマーを使って「何秒磨けるかな?」とゲーム感覚で取り組むと楽しく続けられます。終わった後にしっかり褒めてあげると、やる気にもつながります。
歯ブラシは子ども用の柔らかい毛先で、口の奥まで届きやすいものを選びましょう。この年齢は、「歯みがき=楽しい時間」と感じさせる絶好のチャンスです。
【6歳以降】永久歯をしっかり守る

6歳ごろからは永久歯が生え始め、特に奥歯や生えたばかりの歯が虫歯になりやすくなります。仕上げ磨きでは、奥歯のかみ合わせ部分や歯と歯の間など、毛先が届きにくい部分を丁寧にケアしてあげましょう。
この年齢になると、子ども自身もある程度上手に歯を磨けるようになりますが、完全な自己磨きには限界があります。大人の仕上げ磨きは、健康なお口を守るために大切なサポートです。仕上げ磨きをしながら、口の中に気になる汚れや異変がないかをチェックする習慣もつけましょう。何かあれば、早めに歯医者で診察を受けるようにしてください。
もし嫌がるようなら、ちょっとしたご褒美を用意したり、会話をしながら楽しい時間にする工夫もおすすめです。少しずつ自立を促しながらも、10歳頃までは仕上げ磨きを続けるのが理想的です。
仕上げ磨きで気をつけたい注意点
力の入れすぎによる歯茎の出血・炎症
仕上げ磨きのときに力を入れすぎると、子どものやわらかい歯茎に負担がかかってしまいます。特に幼い子どもの歯茎はとても敏感で、強すぎるブラッシングによって出血や炎症を引き起こすことがあります。
仕上げ磨きを行う際は、歯ブラシの毛先が広がらない程度のやさしい力(150~200g程度)で磨くようにしましょう。
磨き残しが起きやすい場所の把握
仕上げ磨きでは、虫歯になりやすい場所を意識して磨くことが大切です。特に、乳歯の奥歯のかみ合わせ部分、左右の奥歯、上の前歯の裏側などは歯垢がたまりやすいため、丁寧に磨きましょう。1か所につき小さく動かしながら20回以上を目安に磨くのが効果的です。また、日頃からお子さんの口の中を観察して、どこに磨き残しが出やすいかを把握しておくと、仕上げ磨きの精度がより高まります。
仕上げ磨きの卒業タイミングは10歳ごろ
仕上げ磨きは、おおよそ10歳ごろまで続けるのが理想とされています。特に、生えたばかりの永久歯や奥歯は虫歯になりやすいため、この時期は保護者のサポートが欠かせません。ただし、お子さんが自分で丁寧に磨けるようになり、歯磨きの習慣がしっかり身についてきたら、様子を見ながら少しずつ仕上げ磨きの卒業を考えてもよいでしょう。心配な場合は、歯科医師に相談して適切な時期を確認するのも安心です。
目指せ、仕上げ磨きマスター!

「仕上げ磨きがきちんとできているか心配」「子どもが仕上げ磨きを嫌がる。どうしたらいいの?」など、仕上げ磨きに不安やお悩みをお持ちではないですか?
当院では、口腔ケアのスペシャリストがトレーニングやアドバイスをおこない、お母さんの仕上げ磨きのスキルを向上させます。お子さまの歯に関するお悩みや気になる症状があれば、どんなことでもお気軽にご相談ください。

加藤歯科クリニック
について

加藤歯科クリニックは中村橋の一般歯科・小児歯科です。お口まわりのどんな症状・悩みも診療します。「急な痛み」や「被せ物の脱離」など、今すぐ処置が必要な患者様を予約なしで受け入れています。お困りの方はお電話ください。