その紙、なんとなく見て終わりにしていませんか?

学校の歯科健診の結果をお子さまが持ち帰ってきたとき、「経過観察」や「要受診」と書かれていることがあります。この2つ、似ているようで実は意味が違うのをご存じですか?
それぞれの診断の意味と、どんな対応が必要なのかを分かりやすくご紹介します。
「経過観察」とは?
“まだ治療はいらないけれど、注意が必要”というサイン

「経過観察」とは、今すぐ治療を始めるほどではないけれど、今後の様子を見ていく必要があるという状態を指します。
例えば、以下のようなケースの場合に「経過観察」の診断を受けます。
- 初期のむし歯(表面が白く濁っている段階)
- 生え変わりのタイミングがやや遅れている
- 歯ぐきに軽度の炎症が見られる
- 噛み合わせや歯並びに少し気になる点がある
「経過観察」であっても一度歯科医院を受診することをおすすめします
「経過観察」=「そのまま親が様子を見ていれば大丈夫」というわけではありません。
その後の様子を見守るのは専門的な知識を持つ歯科医師であることが望ましいとされています。特に初期のむし歯は見た目では分かりにくく、放置しておくと進行する可能性があります。悪化させないためにも、一度歯科医院で診てもらうと安心です。
「経過観察」は家庭でのケアも大切

「経過観察」と診断された場合は、歯科医院での診察に加えて、ご家庭でのケアも非常に大切です。
たとえば、初期のむし歯で見られる白く濁った部分やざらつき、軽度の歯肉炎による歯ぐきの腫れや出血といった症状は、正しい歯みがきや食生活の見直しによって、進行を防いだり、改善できることがあります。
歯科医院で正しいブラッシング方法や生活習慣についてのアドバイスを受け、それを日常生活の中で実践していくことが、お子さまの歯を守る第一歩となります。
「要受診」とは?
“できるだけ早く歯医者へ行ってください”というお知らせ

「要受診」とは、すでに治療が必要な可能性がある状態です。
例えば、以下のようなケースの場合に「要受診」の診断を受けます。
- 進行したむし歯がある(黒くなっていたり、穴が開いている)
- 歯ぐきが腫れている、出血している
- 永久歯が正しい位置に生えていない・斜めに生えている
- 歯のグラつきや、歯の欠け、歯の破折がある
- お子さまが痛みを訴えている箇所がある
「要受診」の場合は早急に歯科医院を受診してください

「要受診」と診断された場合は、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。
小学校の歯科健診は、あくまで簡易的なチェックであり、目視による診察が中心です。一方、歯科医院ではレントゲン撮影も行い、目では確認できない部分まで詳しく検査した上で、総合的な診断が可能です。早めに受診すれば治療が軽く済む可能性が高くなるため、「痛みがない」「見た目に異常がない」からといって放置せず、早期の対応を心がけましょう。
「異常なし」以外にチェックがあった場合は当院へご相談ください

学校歯科健診の結果に「要観察」や「要受診」の項目があった場合は、できるだけ早めに歯科医院を受診してください。初期のむし歯や歯ぐきの炎症は、自覚症状がなくても進行してしまうことがあります。
当院では、お子さまの年齢や発育状況に合わせた丁寧な診察を心がけており、歯医者が苦手なお子さまもリラックスできる環境づくりを大切にしています。また、精密な検査・診断に加え、ご家庭でのケアや生活習慣についてのアドバイスも丁寧にサポートいたします。
「治療が必要かどうか見てほしい」「経過観察って言われたけどちょっと心配」そんなご相談だけでも大丈夫です。お気軽にご来院ください。
当院で診察可能な近隣の小学校
当院では、以下の小学校に通うお子さまの診察を受け入れております。
・練馬区立中村小学校
・練馬区立中村西小学校
・練馬区立富士見台小学校
・練馬区立練馬第二小学校
・練馬区立練馬第三小学校
・練馬区立向山小学校
・練馬区立開進第一小学校
・練馬区立豊玉小学校
・練馬区立南町小学校
・中野区立上鷺宮小学校
・中野区立武蔵台小学校
上記以外の小学校に通われているお子さまも受診可能です。
学校で配布された歯科健康診断結果のお知らせをお持ちのうえ、ご来院ください。

加藤歯科クリニック
について

加藤歯科クリニックは中村橋の一般歯科・小児歯科です。お口まわりのどんな症状・悩みも診療します。「急な痛み」や「被せ物の脱離」など、今すぐ処置が必要な患者様を予約なしで受け入れています。お困りの方はお電話ください。