子どもが噛まずに丸呑みする主な原因
歯並びや噛み合わせの問題
上下の歯がしっかり嚙み合わない・前歯にすき間があるなどの場合、しっかりと物を噛むことが難しくなります。このような歯並びでは、お子さんが無意識のうちに「噛まずに飲み込む」クセを身につけてしまうことがあります。
噛む力や口の筋肉が育っていない
子供が日常的に柔らかい食べ物ばかりを口にしている場合、噛む必要性が少ないため、咀嚼の習慣が身につかず丸呑みのクセがついてしまうことがあります。たとえば、パンや麺類、スープのように飲み込みやすいものばかりを与えていると、噛む力やお口の筋肉が育ちにくくなってしまいます。栄養バランスを整えるとともに、硬めで噛み応えのある食材を積極的に取り入れましょう。
噛むことへの意識の不足
「噛む」という行為の意識付けが十分にできていない場合も考えられます。「よく嚙んで食べようね」「30回くらい噛んでみよう」など声かけや具体的な目標を設定し、少しずつ咀嚼を習慣化させましょう。
親の食事習慣やテレビ・スマホの影響
家族で食事の時間を共有する際に、食べる速度が速い環境や、テレビやスマホを見ながら食事をするなどの習慣も、子供の噛むことへの集中を妨げることとなります。
噛まないことで引き起こされる健康への影響

消化不良や腹痛のリスク
子供が食べ物を噛まずに飲み込むことで、十分に細かくならないまま胃に送られてしまいます。この状態では胃腸に大きな負担がかかり、消化不良や腹痛を引き起こす原因となります。
口腔機能の発達への悪影響
噛むことは、あごや口周りの筋肉を鍛えるだけでなく、口腔機能全体の発達にも直結しています。しっかり噛まない子供の場合、あごの成長が遅くなり、歯並びが悪くなる可能性があります。
集中力や学習能力への影響
よく噛むことで脳への血流が促進され、記憶力や集中力の向上が期待できます。しかし、噛む回数が少ないと脳の刺激も減少し、集中力や学習能力にも影響を及ぼす可能性があります。特に成長過程にある子供にとって、噛むことは脳の発育をサポートする重要な行動です。
窒息や誤嚥のリスク
噛む習慣がない子どもが硬い食べ物や大きな食材を食べようとすると、十分に咀嚼しないことで窒息や誤嚥などのリスクが高まります。
3. 子供が噛む習慣を身につける方法

噛み応えのある食材を取り入れる
噛む習慣を身につけるためには、日常の食事に噛み応えのある食材を取り入れることが重要です。例えば、りんごやにんじん、れんこん、カリカリとしたフランスパンなど固めの食材を取り入れてみてはいかがでしょうか。いきなり硬い食材を大きめで与えるのではなく、まずは一口サイズに調整して少しずつ慣れさせましょう。
「30回噛もうね」と声かけする
咀嚼の回数を増やすために、「一口で30回噛もうね」と頻繁に声をかけることも効果があります。回数を数えながら楽しく食事ができるように、ゲーム感覚で取り組むのがおすすめです。また、親も一緒に回数を数えたり、何回噛めたかを比べたりすることで、子どものやる気を引き出せます。このような声かけで、咀嚼の重要性を意識させながら噛む行動を習慣化していきましょう。
食事中のテレビ・スマホを避ける
食事中にテレビやスマホがあると、どうしても咀嚼への意識が低下してしまいます。画面に集中するあまり、噛む回数が減り、丸呑みが習慣づいてしまうことが多いからです。家族で楽しく会話をしながら、ごはんに集中する時間を作ることが理想的です。
歯並びの矯正・お口まわりの筋トレ
歯並びや嚙み合わせが悪い場合は、お子さん向けにお手頃価格でできる矯正もございます。当院では、お子さんの顎の骨の成長を活かして自然に歯並びを整えるマウスピース型矯正装置の「プレオルソ」を提供しています。プレオルソは歯並びや嚙み合わせを整えるだけでなくお口周りの筋機能向上の効果もあるため、丸呑みに悩んでいるお母さん・お子さんにぴったりです。
「こどもの歯なんでも相談」にお越しください

子供があまり噛まずに食事をしていると感じたら、当院の「こどもの歯なんでも相談」にお気軽にお越しください。咀嚼や食事に関するお悩み、歯並びや噛み合わせの問題など、何でもお気軽にご相談いただけます。

加藤歯科クリニック
について

加藤歯科クリニックは中村橋の一般歯科・小児歯科です。お口まわりのどんな症状・悩みも診療します。「急な痛み」や「被せ物の脱離」など、今すぐ処置が必要な患者様を予約なしで受け入れています。お困りの方はお電話ください。